自分らしく生きる〜3 怒りはどこから
こころの相談室 カウンセラー金矢英彦
自分らしく生きていくために、
「自分らしさ」を知る。
そのために、1回目、2回目で、「自分はどんな人か」、
「どうしてそういう自分なのか」を考えてきました。
今回は、前回に引き続き、
「どうしてそういう自分なのか」について、さらに見つめていきます。
自分の喜怒哀楽の感情の傾向や度合いを見ていくと、「自分」が分かりやすいとも言えます。
そこで、
前回でも扱った「怒り」について掘り下げていきます。
怒りは、いろいろな場面で出てくる分かりやすい感情です。
程度も様々ですね。
怒りは、
●どんな時に出てくるでしょう
気に入らない人と関わっている時、
苦手な人と関わっている時、
意見、命令などされた時、
痛いところを突いてこられた時、
相手が期待通りではなかった時、
自分の思い通りにならない時、
身の危険を感じた時、
プライドを傷つけられた時……
まだまだあるでしょう。
では、
●なぜ怒りが沸くのでしょう?
そこを感じてみてはいかがでしょうか。
前回お話しましたが、
なぜ、怒るのか?(理由)と、
どんな意味があるのか?(意味)
このことを見つめていけたらいいですね。
●怒りが沸いた時、
「自分は〜時に怒るタイプだ。」
「真っ先に怒りが出てくるんだ。」
確かにそれが自分。
そう感じるでしょうが、
●それらの怒りには…元がある、
あなたの中にある原因が怒りを呼び起こすのです。
怒りの原因は、、、
下に見られた悔しさ、
分かってくれない寂しさ、
できない情けなさ、
太刀打ちできない怖れ、
どう反応していいのかという困惑など……と言えます。
さらに、
そんな自分を認めたくないという
否定や拒否……
これもあるでしょう。
●それらの大元は、
自分が脅かされる不安です。
不安だから、
自分を守るために
怒りが発動されます。
それは、
「少しでも安心したい」から、
とも言えます。
今の自分は、
自信がない、理解できない、
キャパオーバー、ゆとりがない、
そうなると、不安になりますね。
自分の思いどおりにならないから
怒った…
そんな経験、あるのではないでしょうか。
ですから、
●沸いてきた怒りは、
相手に向けてのものではなく、
赤文字で表したような、
今の自分に向けた怒り
であることが多いのです。
次回、自分と怒りの関係について、
引き続きお伝えします。
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