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盛岡市地域おこし協力隊

盛岡市役所で働く現役アスリートに聞いた! カヌー競技スプリントの魅力

東京2020オリンピックを目指す現役アスリートが市役所内にいる!?

市役所職員さんというと、パソコンの前で事務仕事を行なっているイメージがありますよね。

盛岡市役所職員の中に仕事とスポーツを両立し、東京2020オリンピックを目指す現役アスリートがいることをご存知ですか?

 職員課能力開発室に所属するカヌー競技(スプリントカヤック)日本代表候補・近村健太さん。

近村さんは全日本学生カヌースプリント選手権大会のカヤック種目で3連覇の記録を持ち、2014年、希望郷いわて国体に向けた盛岡市役所スポーツ枠職員として採用され、公務員アスリートとして市役所に勤務しながら、カヌー競技のトレーニングに励んでいます。

 

今回は近村さんにカヌー競技の魅力と今後の目標について、盛岡市地域おこし協力隊スポーツ担当木村がインタビューしてきました!

カヌー選手 近村健太さんへのインタビュー!

 

Q.ご出身はどちらですか?

A.盛岡市出身で、生まれも育ちも盛岡です。

 

Q.盛岡に戻ってきてみての印象は?

A.高校までずっと盛岡にいたので田舎だなと思っていたのですが、立命館大学に進学して都会に出てから戻ってきてみると、住みやすい街だなと思いました。

 

Q.能力開発室ってすごい名前ですが、普段は市役所でどのようなお仕事をされていますか?

A.能力開発室では職員研修の業務を主に行っています。新採用や管理職といった市役所内部の研修のセッティングなどを行っていますよ。

 

Q.趣味はなんですか?

A.食べることが好きですね。特にお寿司と焼肉。御所湖の近くにある焼肉と冷麺のお店の「髭」が好きです。

 

Q.一目みたときからアスリート体型だなと思ったのですが、自慢のポイントはありますか?

A.(笑)私に限らずカヌー選手はパドルを引く動作にかかる筋肉が発達しています。広背筋や僧帽筋など背中の筋肉が発達するので、男女問わず逆三角形の体型になりますよ。

カヌー競技について!

 

Q.カヌー競技はどのような競技ですか?

A.大きく分けて2種類あって、直線コースを駆け抜けてタイムを競う「スプリント」と、激流を下りゲートを通過する技術とタイムを競う「スラローム」があります。私は「スプリント」の選手です。

 

Q.なぜカヌー競技を始めたのですか?

A.中学3年生の夏まで野球をやっていたのですが、不来方高校の水本圭治選手がカヌー競技で高校4冠を達成したことをテレビのニュースで見たのがきっかけで、水本選手が高校入学まで競技経験がなかったことを知って、自分も全国で活躍したいという想いから野球を引退したあと不来方高校を目指しました。

 

Q.初めてカヌーに乗った時はどうでしたか?

A.初めて御所湖でカヌーに乗った時には、レジャー用のカヌーだったので楽しかったのですが、初めて競技用のカヌーに乗った時は、船体が細くてバランスが全然とれなくてうまく乗ることすらできませんでした。漕げるようになるまで1~2か月以上かかりますね。同級生8人くらいの中で一番乗れるようになるのが遅かったのですが、とにかく乗って水に落ちてを繰り返してようやく乗れるようになりました。

Q.カヌー競技の面白い点はどんなところですか?

A.カヌーに乗れるようになれば、水上の好きなところに行けるところが魅力です。水を切り裂く感覚がとても爽快です。普段自動車でしか通ることのない御所大橋を下から見上げたりすることもできますよ。意外な発見があったりします。

 

Q.カヌー競技の難しい点はどんなところですか?

A.最初の関門はやはりカヌーに乗るところです。どうしたら水に落ちずにカヌーに乗れるかという質問をよくされるのですが、水に落ちた分だけ上手くなるよと答えるようにしています。

また、ハードなスポーツなので常に目標を持って取り組まないとつらいです。幸い人に恵まれていたので私は続けてこられました。

 

Q.海外遠征などもされるそうですが、印象的な出来事などはありましたか?

A.海外の選手たちはすごく楽しそうにカヌーに乗っている印象がありました。過酷な練習すらも楽しんでいるので、本当にカヌーが好きなのだなと思いました。また、大きい選手だと200センチを越えるくらいの身長で体格差もあり、実力の差を肌で感じました。

写真右側

日々のトレーニングについて!

 

Q.通常はどのようなトレーニングをしていますか?

A.合宿などでは毎日練習で、水上での練習とウエイトトレーニングを交互に行います。午前中に水上、そのあとにウエイトトレーニング、お昼を挟んでまた水上とウエイトトレーニングといった具合です。

時期によってトレーニング方法を変えていて、試合が近くなると、自分が持てる最大の負荷を数回かけて最大筋力を高めて、逆にオフの時は回数をこなして筋力の増大を行います。

トレーニングの際、メニューも頑張るし自分自身で考える努力もしながら取り組んでいます。

 

Q.水上の練習ができる時期はいつですか?

A.岩手県だと4月~10月頭、冬場は暖かい地域へ合宿に行きます。東京では一年中水上で練習できます。真冬の川は手が凍りそうになりますが我慢するしかないですね(笑)

 

Q.新型コロナウイルスの影響下で行っているトレーニングはどのようなものですか?

A.自宅でできることは限られるので、朝のランニングや家での筋トレなどを行っています。

選手によってはお風呂で漕ぐ練習をする方もいるようです。通常トレーニングでは重いものを持っているので、通常トレーニングを開始したときに怪我をしないように身体を調整していきます。

カヌーを体験してみたい方へ!

 

Q.岩手県でカヌーに乗ってみたいときは?

A.御所湖にある御所湖広域公園艇庫で初心者でもカヌー体験ができます。4時間以内で1日260円から借りられるのでとてもオトクですよ。カヌーを持っていれば花巻にもカヌーに乗れるところがあります。

カヌーは上半身の筋肉を非常に使うので、お腹のシェイプアップにも効果的です!ダイエット効果もあると思いますよ。

 

近村さんからのコメント!

 

Q.今後の目標と一言をお願いします!

東京オリンピック国際出場枠選考会(開催時期は取材時点で未定)での優勝を目指し、代表の座を獲得します。高校からカヌーを初めて13年、ここまで続けてこられたのは支えてくれた方々のおかげなので、東京2020オリンピック出場を決めることで恩返しをしたいです。

新型コロナウイルスの影響でオリンピックも延期になり、先行きが見通せないですが、今は耐えるときだと思うので、みんなで頑張りましょう。

収束したらカヌーに乗りに御所湖へ遊びに来てください!

 

Q.生まれ変わったらまたカヌー競技をやりたいですか?

A.いえ、ラグビー選手になりたいですね(笑)ラグビーワールドカップを観てかっこいいなと思って!

近村さんへのインタビューを終えて!

 

今回のインタビューで初めて近村さんにお会いしましたが、対面すると写真で見た時よりもずっと上半身の筋肉が隆々で驚きました!ご本人を知らない状態で市役所の中で遭遇したら「えっ、市役所職員の人!?」と2度見したかもしれません。

市役所に勤務しながらも、厳しいトレーニングに励み、東京2020オリンピック出場に向けて邁進するアスリートであると同時に、インタビューに快く応じてくれる優しさも持ち合わせている紳士でした。自粛期間中も自宅トレーニングに励まれている近村さんを応援したいと思います!

 

カヌー体験ができる御所湖広域公園艇庫の詳細はこちら!

 

御所湖広域公園艇庫

http://www.echna.ne.jp/~kenei4/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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